2014年3月8日土曜日
東京から朝早く新幹線に乗って一路仙台へ。
パーカショニストのはたけやま裕さんの曲「光の道」を卒業生が合唱
する、ということで裕さんと作詞をした森本香さん、そして私の3人で
仙台市立人来田中学校の卒業式に臨席させていただいた。
「光の道」という曲は裕さんのご両親の出身地・陸前高田を想って書いた曲。
被災した街並をみてすぐに書いたそうです。
作詞は森本香さん、通称「もりもっちゃん」で、美容師でもあります。
こちらが「光の道」、歌は村上ゆきさん
私も過去に陸前高田からラジオの生放送をするなど思い入れがあって、
被災した姿をみてとても落胆したものでした。でも、仮設住宅を訪れた時に
歓迎していただいて逆に元気をいただいた事があります。
あの震災で“絆”を感じたシーンの一つでした。
その震災をきっかけに生まれたこの曲をたくさんの方に紹介したい、
聴いてもらいたい、そんな思いで自分がDJを務めるラジオで毎週
かけました。その放送をたまたま聴いていた人来田中学校の学年主任、
山田徹先生がこの曲を卒業式の歌にした、というわけです。
合唱をする前に指揮を務めた生徒さんが言っていました。
「しなくてはならないことは、あのいまわしい体験を『風化』させずに
将来に伝えなくてはならないことです」
本当にこの言葉に感動しました。
彼らは震災の年に余震が続くなか入学し、復興の最中中学生活を過ごし
そしてその復興がまだ数パーセントも進まない中で卒業をしていく。
彼らが大人になってもまだこの復興は続いて彼らが主導となって進めなくては
ならない時もくる。でもそんな彼らがなによりも彼ら自身が風化
させてはならない、と感じている事。それが故郷への思い、愛なのだ、という
ことですよね。
私も彼らの歌を聴いて涙をこらえるのが必死でした。
人来田中学校の卒業生の諸君、卒業おめでとう。そしてこれからも
日本、宮城、仙台をよろしく!
最近のコメント